レシェプション・トークツアーご報告

20日、ECHO TOUR初日に行われた展示アーティストによるレシェプション・トークツアーの報告をさせていただきます!


ECHO TOUR復興委員代表の重本晋平が今回の司会をつとめました!
旧本館正面玄関にて、ECHO TOURについてのお話と共にツアーがスタートです。




最初のアーティストは、松谷真未さんです。人間の髪の毛を大量に集めて、テントを作られました。
外から鑑賞するというよりは、中からの眺めや居心地、そして髪の毛の保温性や防水性といった機能等を実感してもらえたらいいなとおっしゃっておられました。是非、実際に中に入って楽しんでみて下さい!



次は小川剛さんの作品。『さくら』というタイトルで、旧本館の桜に似合う作品ということで、旧本館にとけ込んでしまうような色味やモチーフを意識して制作されたそうです。特に見ていただきたい部分が「桜えび」を描いている部分ということだったので、是非会場にて鑑賞してみて下さい!




「正庁」にて展示しているのは大倉尚志さ んの作品です。4日間のみの展示という条件の中でできること、むしろ4日間しか出来ない作品を作ろうという逆の発想で制作されました。空気で膨らませた大 量のポリエチレン袋。やがて空気が抜けてしぼんでいく...という様子と、旧本館の桜が花開き、いつかは散っていく...という姿を重ねた作品です。少し 儚さを感じる作品です。




お隣のお部屋はイギリス生まれのヒデキアリチさんです。大きな版画と、自身の興味や経験から現
れる絵画を制作しています。今まで出会った人たちや、旅行に行った時に得た感情や印象を作品にしているそうです。特徴的な色を使われていますが、それもすべて自身の経験からインスピレーションしたものを表現していらっしゃいます。




スウェーデン、ストックホルム在住のカリーナ・ビョークさん。北欧の光と影を油絵で表現した絵画作品を展示していただいています。はっきりとした色がとても印象的な作品が多いのですが、スウェーデンの「冬はとても暗く、夏は明るい」という対照的な印象を、今回の作品にも対比させて表現されているそうです。



お次は前川多仁さん。ろう染めという伝統技法とコンピュータによる最新技術を複合した染織作品を制作しています。「ズバリこんな部屋に住んでみたい!」という想いを作品にされました。前川さんはヒーローにあこがれているということでヒーローがモチーフの少しかっこいい印象の作品が部屋一面に広がっていました。




旧本館の角部屋に展示しているのは矢津吉隆の作品です。"第六の感覚と表象"を主題に作品を制作しています。手前の作品は「君たちの想像力は地球を貫く」というタイトルで「311」の震災以降大量に増えていく情報とそれによって拡大する人の想像や考えというのがテーマになっています。奥に見える文字の作品は、自身の名前を姓名判断で占ってもらって出た結果だそうです。この2作品以外にも全部で5作品ありますので、どうぞじっくり鑑賞してみて下さい!




旧本館南側廊下の壁に展示しているのはしたてひろこさんの作品。水をふんだんに使って描いた幾つかのドローイングを、一つの作品として構成し、色の綺麗さや軽快さを表現したそうです。彼女自身の体に非常に水が多く含まれている、と言われたことがあるそうで、その訳あってかとても水に惹かれるのだそうです。



最後は日菓さんの作品です。普段、和菓子を制作している方で、今回は和菓子を「作品」として表現していただきました。作品タイトルは「モノクロ饅頭」ということで、 1904年、京都府庁舎が竣工した御祝いにモノクロの紅白饅頭を作った、というタイムスリップするようなストーリーが込められています。 手の届かないはずの過去の時代にも、この作品を通してだと少し近づくことができるのではないでしょうか。


以上でトークツアーは終了です!この後、会場内にある「ぽぽぽカフェ」にてちょっとしたパーティーもありました。





スタッフお手製のケーキやオリジナルクッキーが用意されました!かわいい!



そして、最後はシンガーソングライターのびろうどねこさんによるアコースティックライブも行われました。素敵な音楽に皆さん、聞き入っておりました。


たくさんのアーティストさんたちと触れ合え、とても刺激的な時間が過ごせました!ご見学いただいた皆様、アーティストの方々、カフェ運営のスタッフの方々、どうもありがとうございました!

ECHO TOURはまだまだ4月1日まで開催しておりますので、どうぞご来場くださいませ。

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